労働組合の退職代行おすすめ6選|民間との違いと有給交渉・デメリット

運営元で選ぶ

公開日:2026年9月20日/最終更新日:2026年10月25日/料金はすべて税込・2026年9月時点の各社公開情報/本記事はアフィリエイト広告を利用しています

「有給を残したまま辞めるのはもったいない、でも自分で会社と交渉する気力はない」という方も多いですよね。労働組合の退職代行なら、有給や退職日の交渉まで任せられます。

費用を抑えて交渉も任せたいならあおぞら退職代行サービス、実績と受付体制を重視するなら退職代行ガーディアンが候補です。

この記事では、労働組合が運営する退職代行6社の料金と特徴、民間企業との違い、有給交渉を任せるメリットを解説します。

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目的別おすすめの労働組合退職代行

まず、目的ごとに当サイトが選んだ1社は次のとおりです。

目的サービス名料金一言
費用を抑えて交渉も任せたいあおぞら退職代行サービス15,000円組合費・諸経費を含めた金額
実績と受付体制を重視したい退職代行ガーディアン19,800円法適合組合が運営。24時間365日受付
後払いで頼みたい退職代行オイトマ24,000円独自の後払いと全額返金保証
退職後のサポートもほしい退職代行SARABA24,000円転職・失業保険のサポートが無料

労働組合が運営する6社のうち、5社は有給や退職日の交渉に対応しています。料金は15,000円から24,000円の範囲で、差が出るのは組合費の扱いと返金保証、受付体制です。

男の退職代行は、利用規約で定める対応範囲が、退職の意思と有給消化などの希望を伝えるところまでです。交渉まで任せたい方は他の5社、交渉までは必要なく後払いを重視する方は男の退職代行が候補です。

表に入れていない男の退職代行と退職代行イマスグヤメタイにも、後払いや第三者認定といった強みがあります。6社の違いは、次の章で挙げる項目で見ると比べやすくなります。

労働組合の退職代行を選ぶときに見る4項目

「労働組合が運営」と書いてあっても、業者ごとに中身は違います。

1. 労働委員会の認証を受けているか

労働組合法2条と5条の要件を満たすと労働委員会が認めた組合を、法適合組合と呼びます。例えば、退職代行ガーディアンを運営する東京労働経済組合は、東京都労働委員会の認証を受けています。

公式サイトに組合名と認証の記載があれば、運営元の確認はひとまず済みます。記載がない場合は、無料相談の段階で組合名を聞いておきましょう。

ポイント

確認するのは「組合名」「認証の有無」「団体交渉を行う主体が誰か」の3点です。運営会社の名前しか書かれていないサービスは、組合と連携しているだけの場合があります。

労働組合が会社と交渉できるのは、憲法28条と労働組合法6条に根拠があるためです。一方で、弁護士でない民間企業が報酬を得て有給や退職日の話し合いをすると、弁護士法72条が禁じる非弁行為にあたります。

注意

民間企業の運営なのに「有給や退職日の交渉ができる」と書いてある業者には注意が必要です。会社が要求を拒んだ時点で対応が止まり、合意した内容が後から無効と判断されるおそれもあります。

2. 組合費が料金に含まれているか

団体交渉を行う関係で、依頼と同時に組合員になる形が一般的です。組合費は、料金に含めるサービスと、別に納めるサービスに分かれます。

例えば、あおぞら退職代行サービスは組合費と諸経費を含めて15,000円です。組合費を別に納めるサービスでは、基本料金に組合費1,000円を加えて正社員の総額が22,800円になる例もあります(公式サイト、2026年9月時点)。

組合費の別途請求に注意

民間企業が労働組合と連携する形のサービスでは、交渉を頼む場合だけ組合費2,000円を別に納め、総額が29,000円になる例もあります。「料金」の欄だけでなく、組合費を含めた総額で比べておきましょう。

3. 交渉範囲がどこまでか

同じ労働組合でも、対応範囲の書き方は各社で違います。有給の消化と退職日の調整までなのか、未払い残業代の請求まで含むのかを見ておきましょう。

例えば、退職代行ガーディアンは未払い給与や残業代の請求まで基本料金の範囲としています。あおぞら退職代行サービスのように、不当解雇や労災の相談に対応するところもあります。

ただし、訴訟の代理と損害賠償請求への対応は、労働組合ではなく弁護士の範囲です。

会社から損害賠償の話が出ている場合は、最初から弁護士を選ぶほうが費用の二重払いを避けられます。

4. 返金保証と受付時間

退職できなかった場合の全額返金保証は、6社のうち退職代行ガーディアンを除く5社にあります。ガーディアンは返金保証がない代わりに、退職できなかったケースは公表上ゼロとしています(公式サイト、2026年9月時点)。

受付時間も差が出る項目です。深夜しか連絡できない方は、24時間365日受付かどうかと、電話に対応しているかを確認しておきましょう。

6社のうち、電話を含めて24時間365日の受付と明記しているのは、退職代行ガーディアンと退職代行SARABAです。あおぞら退職代行サービスは公開情報で連絡手段の詳細が分かりにくいため、相談時に確かめておくと安心です。

労働組合以外も含めて比べたい方は、民間企業・弁護士を含む10社の一覧を次の記事で確かめられます。

労働組合が運営する退職代行6社の比較一覧

6社を料金の低い順に見ると、次のとおりです。料金とあわせて、組合費の扱いと返金保証の欄も見ておくとよいでしょう。

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サービス名料金組合費の扱い交渉返金保証
あおぞら退職代行サービス15,000円組合費・諸経費込み有給・退職日・未払い分あり
男の退職代行18,800円〜(正社員21,800円)組合費1,000円が別途希望を伝える(交渉は対象外)あり(全額)
退職代行イマスグヤメタイ22,000円(アルバイト21,000円)労働組合と連携。相談時に確認有給・退職日の交渉に対応あり(全額)
退職代行ガーディアン19,800円(一律)料金に含む(追加料金なし)有給・退職日・未払い給与・残業代なし
退職代行オイトマ24,000円(一律)料金に含む(追加料金なし)有給・退職日・未払い分あり(全額)
退職代行SARABA24,000円(一律)料金に含む(追加料金なし)有給・退職日・未払い給与あり(全額)

料金はすべて税込で、2026年9月時点の各社公開情報です。組合費の扱いが「相談時に確認」となっている退職代行イマスグヤメタイは、無料相談で総額を聞いてから申し込むとよいでしょう。

組合の業者を診断で絞り込む

労働組合の業者は料金が近いため、組合費を含めた総額と、交渉に対応しているかが選ぶ分かれ目になります。労働組合の運営でも、利用規約で条件の交渉をサービスの範囲外としている業者があるため、交渉の欄もあわせて見ておきましょう。

退職代行診断ナビの無料診断で、いちばん重視したいことに「退職日や有給消化の交渉もしたい」を選ぶと、交渉できる業者だけが表示されます。費用を優先したい方は「コスパを最重視したい」に変えるなど、何度でも選び直して比べられます。

労働組合が運営する退職代行6社の紹介

各社の魅力と向かない方は、公開情報にもとづくと次のとおりです。

退職代行ガーディアン|法適合組合が運営、一律19,800円で追加料金なし

退職代行ガーディアンの公式サイト
出典:退職代行ガーディアン公式サイト(2026年9月時点)
項目内容
運営元労働組合(東京労働経済組合。東京都労働委員会認証)
料金19,800円(一律・追加料金なし)
組合費料金に含む
即日対応可能(公式サイトでは相談した当日から出社不要と案内)
交渉範囲有給・退職日・未払い給与や残業代の請求
返金保証なし(退職できなかったケースは公表上ゼロ)
後払いなし(クレジットカード/銀行振込)
連絡手段LINE・電話(24時間365日)

退職代行ガーディアンは、東京都労働委員会の認証を受けた東京労働経済組合が運営しています。料金は雇用形態を問わず一律19,800円で、追加料金は発生しません。

有給の取得、退職日の調整、未払い給与や残業代の請求まで基本料金の範囲です。

おすすめな方おすすめしない方
運営元の認証と実績で選びたい方返金保証がないと不安な方
未払い残業代の請求まで料金内で頼みたい方後払いで支払いたい方
深夜や休日に電話で相談したい方訴訟や損害賠償の対応が必要な方

退職代行SARABA|24時間365日受付で退職後のサポートも無料

退職代行SARABAの公式サイト
出典:退職代行SARABA公式サイト(2026年9月時点)
項目内容
運営元労働組合(SARABAユニオン)
料金24,000円(一律・追加料金なし)
組合費料金に含む
即日対応可能(受付は24時間365日)
交渉範囲有給消化・退職日・未払い給与
返金保証あり(全額返金保証)
後払いなし(クレジットカード/銀行振込)
連絡手段LINE・電話・メール(24時間365日)

退職代行SARABAは、労働組合のSARABAユニオンが運営しています。料金は雇用形態を問わず一律24,000円で、有給消化・退職日・未払い給与の交渉に対応しています。

LINE・電話・メールの3つで24時間365日受け付けていて、相談回数に制限はありません。

おすすめな方おすすめしない方
電話・メール・LINEから連絡手段を選びたい方後払いで支払いたい方
失業保険の手続きまで相談したい方費用を2万円以内に抑えたい方
返金保証つきで依頼したい方訴訟や損害賠償の対応が必要な方

あおぞら退職代行サービス|組合費・諸経費込みで15,000円

あおぞら退職代行サービスの公式サイト
出典:あおぞら退職代行サービス公式サイト(2026年9月時点)
項目内容
運営元労働組合(労働組合あおぞらユニオン)
料金15,000円(組合費・諸経費込み)
組合費料金に含む
即日対応可能(最短即日)
交渉範囲有給・退職日・未払い分。不当解雇・労災の相談も可
返金保証あり(退職できなければ返金)
後払い—
受付時間24時間

あおぞら退職代行サービスは、労働組合あおぞらユニオンが運営しています。料金は組合費と諸経費を含めて15,000円で、あとから加算される項目が少ない料金体系です。

執行委員に社会保険労務士や弁護士の資格を持つ人がいて、未払い残業代や不当解雇、労災の相談にも対応しています(公式サイト、2026年9月時点)。

おすすめな方おすすめしない方
組合費込みの総額で比べたい方後払いを希望する方
未払い残業代や労災の相談もしたい方大手の実績数で選びたい方
費用を15,000円に抑えたい方訴訟まで見込んでいる方

男の退職代行|男性専門で創業20年・6万件以上の実績

男の退職代行の公式サイト
出典:男の退職代行公式サイト(2026年9月時点)
項目内容
運営元労働組合(toNEXTユニオン)
料金アルバイト・パート18,800円/正社員・契約・派遣21,800円
組合費1,000円が別途
即日対応可能(最短即日)
交渉範囲条件の交渉は対象外(有給消化などの希望は会社に伝える)
返金保証あり(全額返金保証)
後払いあり(Paidy翌月後払い)
対象男性専門(女性は姉妹サービスわたしNEXT)

男の退職代行は、労働組合toNEXTユニオンが運営する男性専門の退職代行です。料金はアルバイト・パートが18,800円、正社員・契約・派遣が21,800円で、組合費1,000円を別に納めます。

創業20年で実績は6万件以上、日本退職代行協会(JRAA)の特級認定を受けています。

男の退職代行は労働組合の窓口として退職を伝え、有給消化などの希望も会社に伝えます。利用規約で定める対応範囲は希望を伝えるところまでで、条件の交渉までは必要ない方に合います。

おすすめな方おすすめしない方
引き止めが強い職場から退職したい男性女性の方(わたしNEXTが窓口)
給料日以降に後払いで支払いたい方組合費込みで2万円以内に収めたい正社員の方
実績数と第三者認定で選びたい方訴訟や損害賠償の対応が必要な方

退職代行イマスグヤメタイ|22,000円で返金保証と後払いに対応

退職代行イマスグヤメタイの公式サイト
出典:退職代行イマスグヤメタイ公式サイト(2026年9月時点)
項目内容
運営元民間企業(労働組合と連携)
料金22,000円(アルバイト21,000円)
組合費相談時に確認
即日対応可能(深夜の相談でも当日中の連絡例あり)
交渉範囲有給・退職日の交渉に対応
返金保証あり(全額返金保証)
後払いあり(コンビニ後払い)
連絡手段LINE(24時間受付)

退職代行イマスグヤメタイは、労働組合と連携して交渉に対応する退職代行です。料金は22,000円(アルバイトは21,000円)で、全額返金保証がつきます。

支払いはコンビニ後払いも選べ、受付は24時間です。

おすすめな方おすすめしない方
コンビニ後払いで支払いたい方電話でやり取りしたい方
返金保証と後払いを2万円以内でそろえたい方組合が直接運営する形にこだわる方
深夜に相談して当日中に動いてほしい方訴訟や損害賠償の対応が必要な方

退職代行オイトマ|相談回数無制限で後払いと返金保証に対応

退職代行オイトマの公式サイト
出典:退職代行オイトマ公式サイト(2026年9月時点)
項目内容
運営元労働組合(株式会社H4/労働組合 日本通信ユニオン)
料金24,000円(一律)
組合費料金に含む(追加料金なし)
即日対応可能
交渉範囲有給・退職日・未払い分
返金保証あり(全額返金保証)
後払いあり(独自の後払い)
相談回数無制限

退職代行オイトマは、株式会社H4が労働組合の日本通信ユニオンと連携して運営しています。料金は一律24,000円で、有給・退職日・未払い分の交渉に対応しています。

全額返金保証と独自の後払い制度があり、相談回数に制限はありません。

おすすめな方おすすめしない方
後払いと返金保証の両方がほしい方2万円以内に費用を抑えたい方
何度でも相談しながら進めたい方運営会社の表記が一本化されていないと不安な方
有給や退職日の交渉も任せたい方訴訟や損害賠償の対応が必要な方

労働組合の退職代行の基礎知識

民間企業・労働組合・弁護士の違い

退職代行は運営元によって、法律上できることが変わります。3つの運営元でできることは次のとおりです。

依頼内容民間企業労働組合弁護士
退職の意思を伝えるできるできるできる
本人への連絡停止を求めるできるできるできる
退職日を調整するできないできるできる
有給の消化を求めるできないできるできる
未払い残業代を請求するできないできるできる
損害賠償請求に対応するできないできないできる
労働審判・訴訟を起こすできないできないできる

民間企業は退職の意思を伝えるまでで、退職日や有給の話し合いには入れません。労働組合は交渉まで、弁護士は訴訟までが範囲です。

料金は民間企業と労働組合がほぼ同じ水準で、弁護士は労働組合の2倍以上になる事務所が多くなっています。

当サイトが掲載する13社の公開情報では、民間企業が15,000円から27,000円、労働組合が15,000円から24,000円、弁護士が22,000円から55,000円以上の範囲です(各社公式サイト、2026年9月時点)。交渉の有無で料金がほとんど変わらないことが、労働組合を選ぶ理由になります。

団体交渉権の仕組み

労働組合が会社と交渉できるのは、憲法が団体交渉権を保障し、労働組合法がその手続きを定めているためです。まず憲法の条文を見てみましょう。

日本国憲法28条
勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。
e-Gov 法令検索(日本国憲法)

労働組合法6条は、組合の代表者が組合員のために会社と交渉する権限を持つと定めています。依頼者が組合員になることで、退職の条件がこの「交渉する事項」に入ります。

労働組合法6条
労働組合の代表者又は労働組合の委任を受けた者は、労働組合又は組合員のために使用者又はその団体と労働協約の締結その他の事項に関して交渉する権限を有する。
e-Gov 法令検索(労働組合法)

会社は、正当な理由なく団体交渉を拒めません。拒否すれば労働組合法7条2号の不当労働行為にあたり、組合は労働委員会に救済を申し立てられます。

実務上は、拒否するより先に話し合いに応じる会社がほとんどです。

覚えておきたいこと

労働組合の退職代行は「弁護士の代わり」ではなく、憲法と労働組合法に根拠を持つ別の窓口です。弁護士より料金が低いのは、交渉までを範囲として訴訟を扱わないためです。

有給消化を金額に換算した例

有給の金額は、1日あたりの賃金で計算します。月給24万円、所定労働日数が月20日の方なら、1日あたり12,000円です。

残日数ごとの金額は次のとおりです。

  • 有給が5日残っている場合:約60,000円
  • 有給が10日残っている場合:約120,000円
  • 有給が20日残っている場合:約240,000円

民間企業と労働組合の料金差は、多くの場合0円から数千円です。有給が10日残っている方なら、交渉できる側を選ぶことで約12万円の差になります。

有給の取得は労働基準法39条で認められた権利で、会社の承認は要りません。会社にできるのは、事業の正常な運営を妨げる場合に日をずらすよう求める時季変更権の行使にとどまります(e-Gov 法令検索(労働基準法))。

それでも実務では、退職日と残日数のすり合わせが必要になります。会社が時季変更権を持ち出したときに話し合いに入れるのが、交渉権のある窓口を選ぶメリットです。

ポイント

依頼する前に、給与明細か勤怠システムで有給の残日数を確認しておきましょう。残日数がゼロなら交渉する対象がないため、料金だけで選んでも支障はありません。

即日退職が成立する仕組み

期間の定めのない雇用では、民法627条1項により、退職を申し入れてから2週間で雇用契約が終わります。労働組合の退職代行では、この2週間を有給消化や欠勤にあて、申し入れた当日から出社しない形をとります。

会社が合意すれば、2週間を待たずに退職日を前倒しすることもできます。この合意を取りにいけるのが、交渉権を持つ労働組合の強みです。

労働組合の退職代行のデメリット3つ

労働組合の退職代行は、交渉まで頼めるわりに料金が抑えられています。一方で、運営元の仕組みから来るデメリットが3つあります。

1. 損害賠償や訴訟には対応できない

労働組合ができるのは、団体交渉までです。損害賠償を請求された場合や労働審判・訴訟に進む場合、代理人になれるのは弁護士だけです。

退職を理由に損害賠償まで進むケースは、多くないとされています。ただ、会社から「訴える」と言われている方は、最初から弁護士の退職代行を検討してみるとよいでしょう。

2. 組合への加入が必要で、組合費が別にかかる業者もある

団体交渉を行うため、依頼と同時に組合員になる形が一般的です。組合費は、料金に含める業者と、別に納める業者に分かれます。

例えば、交渉を頼む場合だけ組合費2,000円を別に納める業者もあります(公式サイト、2026年9月時点)。申し込む前に、組合費を含めた総額で比べておくと安心です。

3. 公務員は交渉の対象外になる

一般職の国家公務員は、労働組合法の適用除外です。地方公務員法58条1項も、労働組合法を職員に適用しないと定めています。

そのため公務員の方は、労働組合の退職代行では交渉の根拠を持てません。公務員の辞め方は公務員向けの退職代行の記事で解説しています。

デメリットが気になる方の選び方

訴えると言われている方と公務員の方は、弁護士の退職代行が向いています。それ以外の方は、組合費込みの総額と返金保証の有無で労働組合の業者を比べるのがおすすめです。

依頼から退職までの流れ

労働組合の退職代行は、無料相談から書類の受け取りまで5つのステップで進みます。民間企業と違うのは、組合への加入と団体交渉の申し入れが入る点です。

ステップ1. 無料相談

LINEか電話で、雇用形態、会社の状況、いつ辞めたいか、有給の残日数を伝えます。この時点では費用はかかりません。

交渉してほしい内容も、ここで具体的に伝えておきましょう。組合費の扱いや連絡手段など、気になる点を聞くのもこの段階です。

ステップ2. 料金の支払いと組合への加入

料金を支払い、組合の加入手続きをします。書類はオンラインで完結するサービスがほとんどです。

後払いを選べるサービスでは、この時点での支払いは不要となっています。支払い方法はクレジットカードと銀行振込が中心で、例えば退職代行ガーディアンと退職代行SARABAではこの2つから選べます。

ステップ3. ヒアリングシートの記入

退職希望日、有給の希望日数、私物と貸与品の扱い、会社からの連絡をどうするかを記入します。ここを具体的に書いておくと、会社とのやり取りがスムーズに進みます。

  • 有給の残日数と希望する消化日数を書いた
  • 退職希望日を決めた
  • 本人と緊急連絡先(実家など)への連絡を控えるよう依頼した
  • 貸与品の返却方法(着払い郵送など)を決めた
  • 私物の扱い(郵送か処分か)を決めた

入社時に緊急連絡先として実家を登録していると、会社からそこへ電話がいくことがあります。親に知られたくない方は、緊急連絡先にも連絡しないよう依頼の時点で伝えてもらいましょう。

ステップ4. 組合が会社へ通知し、団体交渉を申し入れる

退職の意思の通知と同時に、有給や退職日について交渉を申し入れます。依頼した当日か翌営業日に会社へ連絡が入り、以降は出社の必要がなくなります。

会社が本人へ直接連絡してくる可能性はゼロではありません。着信があっても出ずに、組合へ連絡すれば足ります。

ステップ5. 条件の確定と書類のやり取り

有給の消化日数と退職日が確定します。貸与品は着払いで返送し、離職票と源泉徴収票は後日郵送で届きます。

書類が届かないとき

離職票は、退職日の翌日から10日前後で届くのが一般的です。届かない場合の催促も組合を通じて頼めるため、退職後もやり取りを引き受けるサービスかどうかを依頼前に確かめておくと安心です。

雇用形態別の注意点

労働組合の退職代行は雇用形態を問わず使えますが、気をつけたい点は雇用形態ごとに違います。自分にあてはまる項目を確認しておきましょう。

正社員

有給が残っていることが多く、就業規則で退職の申し出時期が「1か月前」などと定められている場合もあります。就業規則よりも民法627条が優先されるため、2週間前の申し入れで退職は成立します。

ただ、実務上は退職日の調整が必要になります。有給の残日数が多い正社員ほど、交渉できる窓口を選ぶメリットが大きくなります。

アルバイト・パート

勤務日数に応じて有給が付与されているケースがあります。週1日の勤務でも、6か月以上継続して働き、所定労働日の8割以上出勤していれば対象です。

自分にも有給があるかどうかを確認してから、交渉の必要性を判断するとよいでしょう。例えば、男の退職代行のように、アルバイト・パート向けの料金を設けているサービスもあります。

派遣社員・契約社員

派遣社員が退職を伝える相手は、派遣先ではなく派遣元です。契約期間の途中で辞める場合は、やむを得ない事由があるかどうかで扱いが変わります。

期間の定めがある雇用は、民法627条の「2週間」がそのまま使えません。契約期間の途中で辞める場合は、退職日の調整を交渉できる労働組合を選んだほうが安全です。

新卒・入社1年目

入社から6か月が経っていなければ、有給は付与されていません。この場合は交渉する対象がないため、料金の低いサービスを選んでも支障はありません。

一方、研修費用の返還や損害賠償を持ち出されるケースがあります。そうした話が出ている場合は、労働組合ではなく弁護士に相談する範囲です。

労働組合の退職代行がおすすめな方・おすすめできない方

労働組合の退職代行がおすすめな方とおすすめできない方は、次のとおりです。

おすすめな方おすすめできない方
有給が残っていて、消化してから辞めたい方会社から損害賠償や違約金の話が出ている方
退職日を会社と調整する必要がある方すでに会社が弁護士を立てて連絡してきている方
未払いの給与や残業代を請求したい方未払いが数十万円あり、会社が支払いを拒んでいる方
民間企業と同じ程度の料金で交渉まで任せたい方公務員の方(労働組合法の対象外)
会社と直接やり取りせずに辞めたい方ハラスメントの慰謝料を請求したい方

右の列にあてはまる方は、最初から弁護士に依頼するほうが費用の二重払いを避けられます。弁護士の退職代行も、プラン制の事務所ならライトプランで22,000円から受けられるところがあります(フォーゲル綜合法律事務所 公式サイト、2026年9月時点)。

左の列にあてはまる方は、労働組合の6社から選ぶ形で問題ありません。費用を抑えるならあおぞら退職代行サービス、実績と受付体制なら退職代行ガーディアンが候補になります。

よくある質問

組合員になる必要がありますか

団体交渉を行う関係上、依頼と同時に組合員になる形が一般的です。退職後に脱退できます。

脱退の手続きは組合側で進めるサービスが多く、退職後に組合活動への参加を求められることは通常ありません。組合費を料金に含めるかどうかは各社で違うため、総額を確かめておきましょう。

会社が団体交渉を拒否したらどうなりますか

正当な理由のない拒否は労働組合法7条2号の不当労働行為にあたり、労働委員会に救済を申し立てられます。実務上は、拒否するより先に話し合いに応じる会社がほとんどです。

組合に入ったことは会社に知られますか

交渉の窓口として組合名が会社に伝わります。ただし、これは退職の手続きの一環で、以降も勤め続けるわけではないため、不利益が続くことはありません。

労働組合なら有給を消化できますか

交渉はできますが、結果を保証するものではありません。会社が時季変更権を主張する場合もあります。

消化できる日数は退職日までの日数と残日数の兼ね合いで決まるため、早めに相談したほうが有利です。

依頼した後に会社から直接連絡が来たらどうすればよいですか

依頼時に本人へ連絡しないよう伝えてもらえますが、法律で禁止することはできません。着信があった場合は出ずに、組合へその旨を連絡すれば足ります。

実家や緊急連絡先に電話がいくケースもあるため、そこにも連絡しないよう依頼の時点で伝えてもらうとよいでしょう。

労働組合の退職代行を診断で選ぶ

有給や退職日の交渉は労働組合の業者に任せられますが、会社から損害賠償の話が出ている方は、弁護士が運営する業者のほうが合う場合があります。訴訟の代理と損害賠償請求への対応は弁護士の範囲で、最初から弁護士を選ぶと費用の二重払いを避けられるためです。

退職代行診断ナビの無料診断では、いまの雇用形態・重視したい点・辞めたい時期かを選ぶと、運営元を問わず条件に合う業者がすぐに表示されます。会社と争いになりそうな方は、「損害賠償や訴訟にも備えたい」を選んでみてください。

まとめ

労働組合の退職代行は、民間企業とほぼ同じ料金で、有給や退職日、未払い分の交渉まで頼めます。根拠は憲法28条と労働組合法6条にあり、会社は正当な理由なく交渉を拒めません。

選ぶときに見るのは、組合名と労働委員会の認証、組合費を含めた総額、交渉範囲、返金保証と受付時間の4点です。損害賠償や訴訟の可能性があるときだけ、弁護士の範囲になります。

費用を抑えて交渉も任せるならあおぞら退職代行サービス、実績と受付体制を重視するなら退職代行ガーディアンがおすすめできます。有給の残日数を確認したうえで、無料相談から始めてみるとよいでしょう。

料金と対応範囲は2026年9月時点の各社公開情報にもとづきます。最新の内容は各社の公式サイトでご確認ください。

あわせて読みたい

※当サイトは退職代行サービスの公開情報を比較・掲載するサイトです。特定の弁護士・法律事務所や業者への依頼をあっせんするものではありません。

※当サイトはアフィリエイト広告(PR)を利用しています。業者の公式サイトへのリンクには広告リンクを含みます。

※退職や法律に関する個別のご相談にはお答えできません。

※情報の正確さには注意していますが、内容を保証するものではありません。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。